英国留学近況報告

ダビデ 執事 林 和広

 英国に来まして2ヶ月が経ちました。バーミンガムでの6週間の英語の勉強、ロンドンでの2週間の教会実習を経て、9月17日の晩祷からCollege of the Resurrectionでの神学生生活が始まりました。

【生活】
  ここの神学校では以前から海外からの留学生も多く受け入れている神学校ですが、今年は私一人が海外からの留学生で英語圏の人々に囲まれてわずか1週間ですが大変苦しんでいます。朝7時からマティンス(早祷)とミサが行われ、午後は18:30分からイーブンソング(頌栄晩祷)が行われます。同じ敷地内にCommunity of Resurrectionと呼ばれる修道院がありますが、毎日のイーブンソング(頌栄晩祷)と日曜日のミサは修道士の方々と共に礼拝を捧げています。ウィリアムス神学館と同じように食事の準備やガーデニングや清掃など当番制になっておりまして、神学生生活を再び英国にて始めております。

【勉強】
  ここの神学校では1年コース、2年コース、3年コースと学ぶ過程がありまして、それぞれのコースにある程度の数の履修科目があり、各神学生は入学前にその学ぶ期間を決めて入学してきます。しかし、他の神学生と比べて私の英語力ではとても彼らと同じようには出来ず、ここの神学校でのカリキュラム全体を統括する責任者の方とどのように学んでいくかを話し合いながら、来年までのカリキュラムを決めました。来年の6月まで3つのタームに分かれて学んでいきますが、@新約聖書神学概論(Intoroduction to the New testament) 、Aヨハネ福音書(Interpretation of the Fourth Gospel)、B聖公会論(Anglicanism、特に宗教改革<トーマス・クランマーについて>)、C礼拝学(Intoroduction to the Liturgy)、また祈りの思索の学びとしてDWays of Prayingという科目を取り、また英語力の低い私の為に英語の授業を加えて頂き、これらを集中して学んでいく予定です。
 新約聖書神学概論やヨハネ福音書、宗教改革史、特にクランマー大主教についての学びは留学以前から集中して英国で学びたいと望んでいたものであり、希望を伝えていった上でカリキュラムを組んで頂きました。また、礼拝学、Ways of PrayingはCommunity of Resurrectionの修道士の教授の方々によるものですが、今後の為にも是非取るべき科目であるとの勧めを受けまして学ばせて頂くこととなりました。授業は今、私が住んでいるCollege of the Resurrection内にある校舎とここの神学校と提携しております、リーズ大学にて行われますが、週に2回ほど、少し離れていますがリーズ大学にて学ぶ予定であります。科目数は少ないですが、英語で学ぶとなりますと大変な作業になるものと覚悟しておりますし、挫折しないようにしっかり頑張りたい所存であります。2ヶ月前に皆様に祈りと共に送り出して頂きましたが、今からが本当のスタートであります。日本にいた時とは当然、生活も環境も変わり大変になると覚悟してはいましたが、色々な面で苦戦しています。
  ここでの学びが充実したものとなるように、皆様のお祈りによって支えて頂けたら幸いであります。


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