喜び歌いながら出で立つ

司祭 パウロ 上原信幸

 最近、緑のカーテンという言葉をよく耳にします。つる性の植物を使って、夏の暑い日射しをさえぎろうというものです。特に今年は節電を意図して、園芸店では例年の4倍以上の需要があるということです。
 実と日陰という実益もかねて、ゴーヤなども人気があるようですが、わが家では年越しした琉球朝顔と、新顔のハヤトウリを植えて密度の濃いカーテンにしたいと計画中です。

緑 の 季 節


 教会の暦では一年の折り返し点を迎え後半となり、礼拝で用いる祭色も緑に変わりました。
 聖霊の降臨を経験した弟子たちが大きく成長したように、私たちも野の緑に負けず、信仰的に成長したいものです。
 植物は成長するとき、単に大きくなるだけではなく、数もふえ花と実をつけます。
 私たちも神様と人とを喜ばせることができる、信仰の実を結びたいものです。

東北支援の明日


 被災地支援の第2期活動として、聖公会京阪神3教区は、北関東教区の日立聖アンデレ教会を拠点として、福島県いわき市以南での活動を行ってきました。
 日立・小名浜の教会での主日礼拝司式や、ボランティア活動のセンターとしてきましたが、被災地である茨城県での活動が一段落してきたことと、福島県での活動に重点をおくために、いわき市内にある平聖ミカエル伝道所を整備し、活動の拠点とする予定です。
 期間は7月から1年間の予定です。これまでと同様に、3教区で交代で担当者を派遣し、ボランティア活動の支援を行う予定にしております。
 被災地で活動を行うためには、衣食住をボランティアが自前で準備しなくてはなりません。
 平伝道所は、屋根等に震災による傷みがあるため、資材を調達して自力で修復し、福島県南部での活動拠点として、食住の場所を確保する計画で、その準備期間を、まず神戸教区が担当します。
 もちろん3教区のボランティアによって、屋根の改修とその準備を行いますので、これまでと同様お祈りとご協力をお願いします。
 わたしたちの成長は野の草木ほど順調ではないかもしれません。 しかし、良き実りをもたらすまで、神様が忍耐強くわたしたちに語りかけまた導き、豊かな実りをもたらす者としてくださることを覚えたいと思います。

 「雨も雪も、ひとたび天から降れば、むなしく天に戻ることはない。 それは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ、種蒔く人には種を与え、食べる人には糧を与える。
 そのように、わたしの口から出るわたしの言葉も、むなしくは、わたしのもとに戻らない。それはわたしの望むことを成し遂げ、わたしが与えた使命を必ず果たす。」
  イザヤ55:10〜12 


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